新宿区で働くドクターの日記 そねログ:新宿区にて「そねクリニック」を開業しております。バイアグラ処方からAGA、ピル、緊急避妊ピル(アフターピル)、生活習慣病、メタボリックシンドローム、肥満外来などを得意とするドクターです。北海道大学医学部卒業。

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メンタルヘルス 産業医として

 産業医として最近の動向

 都市型産業衛生の特徴は何といってもメンタルヘルスです。

 産業医の役割は作業管理、作業環境管理、健康管理です。

 これは産業医が工場医であった時代の名残でもあります。

 しかし産業構造の転換と価値観の変化に伴い、産業医の役割が大きくシフトしてしまいました。

 特にサービス業を主体とする企業の安全衛生では70%はメンタルヘルスといっても過言ではないかもしれません。

 産業構造、価値観ばかりか、雇用形態の変化もメンタルヘルスがウエイトをしめてしまうおおきな要因です。

 つまり多くの企業がアウトソーシングを求める結果、労働者の帰属意識がほとんど生まれないという現実があります。アウトソーシングされた労働者はほとんどの場合、業務の一環としての仕事をこなせばよいだけとなり、働いている場所での個性的な存在理由はないような状況となります。

 昨日の報道では某人材派遣会社から派遣された労働者は業務の間、名前を呼ばれることもなく、某人材派遣会社の名前を呼ばれて、業務に当たったそうで、これなどは労働者を”個”としてあつかうのではなく、ロボットと同じような委託でしかないということなのでしょう。

 それは集団としての人間関係が形成されないばかりか、仕事の悩みなどの相談をする相手が全く存在しないことになります。

 つまり孤独なのです。仕事がうまくいっている時はよいのですが、若干の躓きでもあると、それを緩衝する集団が存在しないために、著しい孤独感にさいなまされます。

 この状況が現在のメンタルヘルス疾患の増大を促すおおきな原因といえます。

2008年08月29日

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